高齢になるほど、日常の買い物が負担になってきます。 このページでは、身体的な理由や地域的な理由で買い物が難しくなっている高齢者のための買い物支援サービスを紹介します。
■ 買い物が困難になる理由
高齢者が買い物に行けなくなる背景はさまざまです。
- 最寄りのスーパーまで車で20〜40分
- 店が閉店し、買い物難民状態
- バスが1日数本しかない
- 地域公共交通が全くない
- 車の運転ができない、歩くことも困難
- 運転免許返納後は買い物がほぼ不可能
- 店まで歩けても、帰りの荷物が重くて大変
- 買い物を頼める人がいない
こうした状況は全国で増えており、高齢者向けの買い物支援サービスは年々拡大しています。
■ 最初に相談すべき窓口
歩行が難しい、車の運転ができないなどの理由で買い物に行けない方は、 介護保険サービスが利用できる可能性があります。
まずは以下の窓口に相談することをおすすめします。
- 地域包括支援センター
- 市区町村の高齢者福祉担当課
また、買い物支援サービスは全国共通のものから地域独自のものまで幅広く存在します。 お住まいの自治体の広報誌やホームページで情報を確認することが大切です。
■ 介護保険を利用した買い物支援サービス
要支援または要介護の認定を受けている方は、 買い物同行サービス または 買い物代行サービス を利用できます。
利用には、地域包括支援センターまたはケアマネジャーへの相談が必要です。
● 利用時の注意点
介護保険を使うため、以下のような制限があります。
- 購入できるのは生活必需品
- 菓子類や酒類は対象外
- 処方薬の受け取りは可能
- 本人以外(家族を含む)の物は購入不可
その他にも細かなルールがあるため、まずは担当窓口に確認してください。
■ 買い物支援サービスの例
自治会・地方団体・NPO法人・スーパー・コンビニ・ドラッグストア・生協・郵便局・農協など、 多くの団体が高齢者の買い物支援を行っています。自治体との連携も進んでいます。
● 奈良市:複数企業と連携した移動販売
奈良市はスーパーなどと連携し、 「奈良市買い物支援ネットワーク」 という自治体主導のプラットフォームで移動販売を運営。 地域包括支援センターや社協も協力し、持続可能な仕組みを構築しています。 奈良市地図情報公開サイトで移動販売の場所を確認できます。
● 奈良市 月ヶ瀬地区:郵便局 × ネットスーパー
日本郵便とイオンが協力し、郵便局の物流網を使って商品を配送。 宅配ではなく、指定された受取場所で商品を受け取る方式です。 地域の交流拠点としても機能しています。
● ドラッグストアの移動販売「うえたん号」
ウエルシア薬局と自治体が協働して運行。 車載モニターを通じて薬剤師や管理栄養士に相談できます。 2026年4月時点で、全国39自治体・42台が稼働中。
● 北海道赤平市:生協の「買い物バス」
生協が運営する買い物バスで、高齢者の買い物を支援。
● とくし丸(全国)
冷蔵庫付きの軽トラックで一軒一軒を巡回する移動スーパー。 生鮮食品を含む 400品以上 を搭載し、買い物の楽しさを提供。 見守り機能も兼ねています。
● ココネット(全国)
日用品・食品を、
- 来店型
- ネットスーパー型
- 御用聞き型
- 注文回収型 など複数の方法で自宅まで配送。 処方薬配送にも対応しており、高齢者の強い味方です。
● コンビニ各社(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートなど)
宅配サービスを展開。 一部地域では ドローン配送の試験運用 も始まっています。
● JAグループ
移動購買車・宅配など、地域のインフラを活かした買い物支援。 「とくし丸」との業務提携でサービスを強化。
● NEXT DELIVERY × セイノー(ドローン配送)
山間部の買い物支援を目的に、ドローン配送の社会実装を目指しています。
■ 最後に
ここで紹介した買い物支援サービスは一部の例です。 今後もサービスはさらに拡大すると予想されます。
上手にサービスを活用し、安心して暮らせる環境を整えてください。


コメント